理想的な万年筆の開発がパーカーのはじまり
19世紀末、欧米では万年筆の基本型はほぼ完成していたものの、書きやすさや使い勝手などに関してまだ満足できる水準ではなかった。
アメリカ・ジェーンズビルで電信技師をしていたパーカー万年筆、ボールペンの創始者ジョージ・サッファード・パーカーは理想的な万年筆の開発を夢見ていた。
そしてさまざまな試行錯誤の末、画期的なインク供給機構の開発に成功させた。
それは、これまでの筆記具の使用時に大きな問題となっていたインク漏れや、インクづまりなどのトラブルをなくすインク供給システムの発明だった。
1888年世界で最も愛されるペン誕生
1888年「ラッキー・カーブ・ペン」と名付けられた万年筆を販売したことが、世界的な筆記具メーカーとなるパーカーのはじまりである。
1892年には共同出資者とともにパーカー・ペン・カンパニーを設立し、筆記具メーカーとしての一歩を踏み出した。パーカーは、最新の技術を積極的に取り入れ、美しいスタイリング、使いやすさ、そして耐久性など高い評価を万年筆やボールペンにおいて常に獲得してきた。
時代を常にリードし、歴史に残るセンセーショナルな万年筆、ボールペン、多機能ペンなどを生み出してきたパーカー。
その歴史はパーカーの“世界で最も愛されるペン? -The World’s MostWanted Pen?”のキャッチフレーズにふさわしい数々の名品、名具に彩られている。
世界の歴史舞台に登場し続けたパーカーの万年筆、ボールペン
1921年に話題となる万年筆「デュオフォールドオレンジ」を発売。
いまで黒色一辺倒だった万年筆に、彩度のあるオレンジ色のカラーとアールデコ調のデザインを持ち込んだ、とてもセンセーショナルな逸品だった。
愛好者に“ビッグ・レッド”の愛称で呼ばれていた、この「デュオフォールド」が、太平洋戦争終結の文書にサインする際マッカーサー元帥が使用したことは有名な話しだ。
近年では米国のブッシュ、ロシアのエリツィン両元大統領が軍縮会議の合意文書の署名に、この万年筆を使用したことから“平和のためのペン”とも呼ばれた。
数々の歴史の舞台に登場するパーカーの万年筆、ボールペンは、伝統と信頼の証でもある。
新たなるステージへ「パーカー5thテクノロジー」の誕生
数々の歴史的筆記具の資産に基づき、パーカーはペンの「卓越性」「前進性と革新性」「信頼性」「適切性」において非常に優れた製品を生み出してきた。そして2011年には、その進化は次なるステージへと向かった。
パーカーでは万年筆、ボールペン、ローラーボール、ペンシルに続く第5の筆記モードとなる「パーカー5thテクノロジー」を誕生させた。
これまでのペンの常識を打ち破り、奇跡の書き心地、使い心地を実現。
世界のトップブランド・パーカーを象徴するアロー(矢羽)が皆様に指し示す最新の答えがここに。
